NEVER LET ME GO -私を離さないで- とテレビドラマ
次に紹介する作品も、現在と過去のテレビの話題作だ。
NEVER LET ME GO -私を離さないで- は、イギリスで映画化もされている。
一見現実離れしているように見える、パラレルワールド(並行世界)のフィクションが、
現代社会の矛盾や問題点に迫り、我々の生き方を問う。
社会や生活・人間関係に苦悩する現実の中で、
他人を思いやる心の余裕さえ失っている自分に気づき、
心を揺さぶられる。
そう、人は誰でも誰かの為になりたい、自分の生きる意味をみつけたいと、
心の中では思っているはずなのだから。
NEVER LET ME GO
-私を離さないで-
https://www.youtube.com/watch?v=LE9ny5VDt1c
先日テレビで映画(イギリス)版が放送されたので録画しておいた。
原作は、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの小説。
2016年にTBSでドラマ化されたので知っている人もいるだろう。
キャシー(キャリー・マリガン)達は、寄宿学校のような施設ヘールシャムで育てられる。
何故か皆、灰色の服を着ている。(自分たちの未来を暗示するかのように。)
彼女達は、臓器提供のためだけに生み出されたクローン人間なのだ。
自分たちの運命に悩み苦しみながら、やがて短い生涯を終える。
ドラマ版では、キャシーは恭子、綾瀬はるか(幼少期:鈴木梨央)が演じた。
同じくトミー (アンドリュー・ガーフィールド) は友彦、三浦春馬(幼少期:中川翼)だ。
利発なキャシー(恭子)に対して、癇癪持ちで自分をうまく表現できないトミー(友彦)を
映画・ドラマともにうまく演じている。
実は、ドラマ版では、
キャシーを恭子と真実(まなみ)演 - 中井ノエミ(幼少期:エマ・バーンズ)
という2つのキャラクターに分け、まさに真実(しんじつ)を語らせている。
ドラマ版第6話は、今もハードディスクに録画が残っている。
-すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。-
そう、日本国憲法第13条の条文である。
「提供者」の人権擁護を訴える活動をする真実(まなみ)は、恭子にそれらを伝えた後、
まほろば大橋(秦野市)の上で、壮絶な自死を遂げる。
自分たちは家畜と同じであるが、心があると、民衆に訴えかけて。
https://youtu.be/MCyohjiJ6bU
とても丁寧に解説している対談。
「ヘールシャム化」する世界 バイオテクノロジー社会の行く末にあるもの
『わたしを離さないで』(小説/映画/ドラマ)を解読する
田中 智彦(東京医科歯科大学准教授)
小松 美彦(武蔵野大学教授)
https://dokushojin.com/article.html?i=793 リンク切れ

エルヴィス・プレスリーの
ラヴ・ミー・テンダーの中に、
同じ歌詞がある。
Love me tender
Love me sweet
Never let me go
http://musiclyrics.blog.jp/archives/8752262.html
ジャズの同名曲もあるようだ。
映画とドラマの曲は作中のオリジナル曲である。
1.アメリカのスタンダード・ナンバーとしての Never Let Me Go
https://www.youtube.com/watch?v=t0qPyPHRyJk
2.カズオ・イシグロ原作の映画「Never Let Me Go」の挿入曲
ジュディ・ブリッジウォーターという架空の歌手が歌っている。
https://www.youtube.com/watch?v=4UX6tzE7P44
3.日本のテレビドラマの挿入歌「Never Let Me Go」
(やまだ豊:曲、ジュリア・ショートリード:歌)
https://www.youtube.com/watch?v=g5LWNuJw3xA
オトナの土ドラ『結婚相手は抽選で』
http://tokai-tv.com/chusenmiai/
荒唐無稽な設定なのだけれど、
これが、面白い。
一見、コメディドラマかと思うようなタイトルだが、
どうしてどうして、社会派の問題作だ。
登場人物たちの心の葛藤にふれ、泣けます。
現代社会の矛盾をえぐります。
画像のお見合い相手への希望条件。毎回エンディングに登場するコメントが面白い。
第二話のあらすじ
主人公の宮坂龍彦26歳(野村周平)は、
政府の主催の、抽選お見合いに臨む。(未婚の25歳~39歳の男女に強制。)
抽選相手を3回拒否すると、厳しいテロ対策支援隊に2年間入隊しなくてはならない。
(本当は日本国憲法の精神、基本的人権や個人の尊重・幸福追求権に抵触するはずだが、この法案は可決・施行された。)
内気でオタクで潔癖性で全く女性にモテない独身男の龍彦は、
1人目のお見合い相手に、即時に拒絶される。
(女性はすぐに龍彦のオタクぶりに気づき、おなかが痛いと言って帰ってしまう。)
傷心の中、2人目の相手は、エリートだが見た目の冴えない31歳の女。
「どうせあなたも、私がデブでブスのおばさんと思っているんでしょ。」
龍彦自身も、恋愛対象ではないと今度は自分から断ろうとしていたところ、
逆に彼女から先に断られる。
益々自信をなくしていく龍彦だが、
その理由がどうしても知りたくなった。
名刺の連絡先に問い合わせて、もう一度会うことに。
……
なんと、
彼女は、小さい頃からデブ・ブスといじめられ、
小学三年生のときには女性としての幸せや結婚も諦め、
デブスのガリ勉と呼ばれながら、
努力して今の会社と地位を得たことを知る。
私は一生結婚しない……。
様々な理由で、結婚したくても出来ない男女。
はなから結婚など考えていない男女。
様々な人間模様が浮かび上がっていく。
毎週(土)フジテレビ 23時40分~24時35分
制作:東海テレビ
人はなぜ結婚するのか・・・?
結婚して「夫婦」になり、
子どもが生まれ「家族」になる。
それは本当に 当たり前のことなのでしょうか。
このドラマは様々な問題を抱える現代の若者を通じ、
「結婚は本当に必要なのか?」
「人と向き合うことの大切さとは?」を
すべての人に問いかける、社会派ヒューマン作品です。
50歳まで一度も結婚をしたことがない人の割合を示す「生涯未婚率」。
最新の国勢調査(2015年)によると、男性23.37%、女性14.06%と、
過去最高を記録した。
少子高齢化への歯止めがかからない中、日本政府は苦肉の策に出る。
「抽選見合い結婚法」を制定。そう、まさに“結婚相手は抽選で”。
2011.11.26 追記
第5話では、北風(松本享恭)は龍彦(主人公)に、泣きながら自分がゲイであること告白する。(なんとなくそんな予感がしていた。)
恋は男女に限ったことではない。現在LGBTの人々は日本人の8%もいるのだそうだ。
日本におけるLGBTの割合〜13人に1人!?左利き・AB型と同じ割合!?〜
https://lgbt-life.com/topics/lgbtinjapan/
レズビアン:1.70%
ゲイ:1.94%
バイセクシュアル:1.74%
トランスジェンダー:0.47%
Aセクシュアル(無性愛):0.73%
その他セクシュアルマイノリティ:1.40%
オトナの土ドラ『結婚相手は抽選で』の最終回(第8話)が放映された。
結局、龍彦( 野村 周平)たちのはたらきで、抽選見合い結婚法は、廃止となった。
龍彦と奈々(高梨 臨)は、最後にあのお好み焼き屋で談笑する。
そして、お互いが書いた、結婚相手の希望条件が明かされる。
当局から却下された、個人の尺度でしか測れない希望条件。個人的で感覚的な尺度だという条件。
奈々は、「本音で話せる人」と答える。
龍彦は、「本当ですか」と嬉しそうに聞き返す。
そう、龍彦の条件も、奈々とまったく同じだったのである。
最後のコメントは、思った通り
結婚相手の希望条件、「全話欠かさず観てくれた人」だった。(笑)
当ブログの記事は随時、追記・更新することがあります。よかったら時々覗いてみて下さい。
学校設備の安全管理2 横浜市教育委員会の安全意識と実態
https://p-prince.at.webry.info/201903/article_1.html
2019 謹賀新年
https://p-prince.at.webry.info/201901/article_1.html
みなとみらいの夜景
https://p-prince.at.webry.info/201812/article_1.html
45年ぶり、生徒指導書を作成 (生徒指導提要 不正・守秘義務・告発) 追記
https://p-prince.at.webry.info/201004/article_1.html
「自閉症の君が教えてくれたこと」
https://p-prince.at.webry.info/201811/article_4.html
マリー・アントワネットと子供たち 追記
https://p-prince.at.webry.info/201811/article_3.html
国際ロマンス詐欺 と SNS
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駒井哲郎―煌めく紙上の宇宙 展 横浜美術館
https://p-prince.at.webry.info/201811/article_1.html
棒人間 RADWIMPS と 人間開花 HINOMARU
https://p-prince.at.webry.info/201810/article_2.html
NEVER LET ME GO -私を離さないで- とテレビドラマ 追記
https://p-prince.at.webry.info/201810/article_1.html
菅直人氏「原発問題」講演 第28回安田塾 追記
https://p-prince.at.webry.info/201610/article_1.html
決め方TV(テレビ朝日)「クラス替え」
http://p-prince.at.webry.info/201503/article_1.html
ジョブチューン学校の先生SP!(TBSテレビ)
http://p-prince.at.webry.info/201601/article_1.html
NHK(Eテレ)「いじめをノックアウト」
http://p-prince.at.webry.info/201609/article_1.html
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