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zoom RSS <岩手中2自殺>担任「文章と行動に差…予期できなかった」

<<   作成日時 : 2015/07/25 14:58   >>

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毎日新聞7月25日(土)9時30分
 岩手県矢巾(やはば)町の町立中学2年、村松亮さん(13)がいじめを苦に自殺したとみられる問題で、クラス担任の女性教諭が学校側の調査に対し、村松さんが生活記録ノートに書いた自殺をほのめかす文章と、教室での村松さんの言葉や表情にギャップを感じ、本当に自殺するとまでは予期できなかったとの趣旨の説明をしていることが分かった。こうした認識が、同僚教諭らとの情報共有をはばむ一因になった可能性があり、同校は26日にまとめる調査報告書に担任の当時の認識を盛り込む方針。


 村松さんは、担任に毎日提出する「生活記録ノート」の6月29日の欄に「ボクがいつ消えるかはわかりません。もう市(死)ぬ場所はきまってるんですけどね」などと記載した。担任教諭は「明日からの研修たのしみましょうね」と返信を書き込んでいた。


 関係者によると、担任がこの記載を確認したのは、ノートの提出を受けた同30日の給食の時間帯だった。担任席の近くに村松さんの席があるため様子を観察したが、笑顔で友人と話しており、食欲もあるように見えたという。


 担任は給食の後、村松さんを呼んで状態を尋ねたところ、「大丈夫です」「心配しないでください」という趣旨の言葉が返ってきた。その直後、バスの席など翌日に控えた研修旅行に会話の内容が変わったことから、担任はノートに「研修たのしみましょう」と書いたと説明しているという。


 村松さんはそれ以前にもノートに自殺をほのめかす記載をしていたが、担任は同様に村松さんが明るく振る舞っているように見えたので、本当に自殺すると思わず、生活指導担当の教諭や、定期的に訪問してくるスクールカウンセラーに報告や相談はしていなかったという。【二村祐士朗、近藤綾加】

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 岩手県の中学2年生のいじめ自殺に関する詳報である。
 大変痛ましい事件で、ニュースやワイドショーなどでも大きく取り上げられた。
 いじめや自殺(殺人)といった暗いニュースが続く中で、またしても……という思いはもちろんだが、
担任教師との「生活記録ノート」のやりとりの記録などが、どうも腑に落ちなかった。
 「ボクがいつ消えるかはわかりません。もう市(死)ぬ場所はきまってるんですけどね」といった生徒の記述に対して、
「明日からの研修たのしみましょうね」とは、何をトンチンカンなコメントをするのだろうと誰もが思ったことだろ。
 このコメントだけを見ると、この先生は大丈夫だろうかと思ってしまうが、その間に生徒と様々な会話があっての結果であれば、まあ分からないでもない。
 ただ、
「先生にはいじめの多い人の名前をおしえましょう。もうげんかいです」と訴える生徒の記述に対し、「上から目先(目線)ですね」などとコメントしている点は問題だ。
 生徒の心の叫びを黙殺したのか、それとも端から冗談と高をくくっていたのか。それとも、わずらわしい生活(生徒)指導から逃れようと、防衛機制が働いたのだろうか。
 子どもは、明るく振る舞っていても、深刻な悩みを抱えていることがある。口では大丈夫ですと、言ってしまうこともある。
 今年5月以降、生徒が「なぐられたり、けられたり、首しめられたり」と書くと、担任は「それは大変、いつ?? 解決したの?」と返事をしたという。まったく無視していたわけではないようだが、このような会話の積み重ねが冗談あるいは実際より事態を軽く考えてしまった背景にあるのだろう。
 はっきり言って、「解決したの?」ではないのだ。教師自ら解決していくべき重大事案という認識に乏しく、 生活指導の基本が分かっていない。生徒に話をきちんと聴くことはもちろん、生活指導部(主任)やスクールカウンセラーなどと連携して動く典型的なケースだからだ。
 結果的に冗談や大事に至らなかったとしても、一つ一つの小さな問題に目を光らせて、担任一人の判断で済まさず・抱え込まずに、まずは教職員全体で情報共有して問題解決を図っていかなくてはいけない。物事を公にするかはともかくとして、情報共有は必須である。(かつて生徒の家庭内暴力の事実を教職員に秘密にして、個人情報の守秘義務と職員会議で公言した管理職がいる。結果として親子心中事件に発展した。担任やごく少数の人間だけが事実を知り、多くの教職員が何も知らされなかった。守秘義務は外部に対してであって、教職員内部での情報共有や問題の話し合いがあれば、もしかすると悲惨な結果は違っていたかもしれない。)

 生徒が「大丈夫です」「心配しないでください」といったのは、どういった場面だったのだろうか。教室や廊下の一角での雑談じみた話の場ではなかったろうか。もし近くにいじめている生徒がいたとしたら、正直に話をできるものだろうか。もしかしたら仕返しされるかもしれない。まわりの目を気にして何も言えなくなってしまうかもしれない。顔は笑っていたとしても内心「先生こんなところで聞かないでくれ」「もう放って置いて」と思うに違いない。

 何より生徒に「いじめは絶対にいけない!」という意識を持たせること、そのために教師は徹底的に弱者を守る立場にいなくてはいけない。往々にしていじめを行っている者は、いじめられる弱者の気持ちが分からないのだから、それをきちんと教えてやらなくてはいけない。その為にはその子自身の悩みや境遇をも理解しなくてはいけない。頭ごなしや通り一遍のお説教ではまったく意味がない。より陰湿に裏に隠れたいじめが横行するだけだ。いじめられる子どもを救うことはもちろんのこと、いじめている子どもの心理にもメスを入れ、いじめをなくさなくてはいけないのである。いじめは、恥ずかしいことだといった意識が広まればしめたものだ。

 よく、いじめている生徒を厳罰にとか、このようなひどい教師は辞めさせろ、といった論調があるが、私は違うと思う。
 もちろん、いじめた者や何も出来なかった教師の責任はあるが、弱者を守る・教え諭すという観点からすれば、いじめている生徒やいじめを解決できない教師も弱者である。暴力や相手を威圧して自分の思い通りにしたり、人の気持ちを考えられずに自分勝手な振る舞いをしたり、勇気がなくて何も言えない、何も出来ないということは、精神的・人間的に弱点があるということだ。
 子どもはもちろん、教師だって人間である以上、失敗や間違いは起こす。そんなときにまわりの教師や大人達が弱い者いじめではなく、きちんと教えて導いてやる必要がある。
 とりわけ学校という組織の中では、校長はじめ生活指導部のリーダーシップのもとに、役割分担をきちんとして問題解決につとめなくていけない。子どもの心に訴えかけることが出来なければ、生活指導はなりたたない。人間の弱さを認めつつ、どうしてそのような行動に出てしまうのか、自分自身の弱さとも向き合ってこそ、相手の立場に立って物事を見ることが出来るのである。
 
 「大丈夫です」「心配しないでください」は、教師(担任)や親に心配や迷惑をかけまいとした、精一杯の思いやりの言葉である。
 その思いやりに、大人はどこまで応えてやれたのだろうか。大人と社会の責任を感じさせずにはいられない悲しい事件である。



2015年07月25日(土) 16時00分 週刊女性PRIME
「亮くんのお父さんは自分を責めて、心の格闘をしています。体力的にもフラフラでドクターストップ寸前です。亮くんの命をかけた訴えを、犠牲者はボクだけでたくさんだという訴えを、親としてきっちり受け止めているんです。眠れないんでしょう。目の下が青くなり始めていますよ」
 と話すのは、いじめ撲滅活動に取り組むNPO法人『全国いじめ被害者の会』の大澤秀明代表(70)だ。
 岩手県矢巾町の公立中2年・村松亮くん(13)がいじめから逃れるため5日に自殺したとみられる問題で、事件当初は「いじめは知らなかった」と繰り返していた校長が13日に謝罪した。
 亮くんは、担任の女性教諭と交換する連絡ノートで、いじめや暴力を受けていることを再三訴えていた。しかし、担任教諭ははぐらかすような返事で黙殺。絶望して電車に飛び込んだとみられる。
 学校側の言い訳はひどい。担任が亮くんの訴えをひとりで抱え込んでしまい、いじめがあったことを情報共有できなかったというのだ。そんな言い訳は通用しない。
 ’11年に滋賀・大津市で起きた中2いじめ自殺などをきっかけに、’13年からいじめ防止対策推進法が施行。学校にいじめの早期発見のための情報共有や警察との連携を求めている。ところが、この学校は、生徒へのアンケートを校内行事を理由に先送りするなど、まるで当事者意識がなかった。
 しかし、亮くんの父親が13日、校長に面会すると態度は一変した。話し合いの中でどんなやりとりがあったのか? 面会に同席した前出の大澤代表が打ち明ける。
「学校に乗り込んだというと勇ましく聞こえるかもしれないが、亮くんのお父さんは控えめな方です。しゃべるのも苦手という。ただ、担任教諭と会わせてほしいと伝えたんです。ところが校長は最初、"会わせることはできない"というんです」
 憔悴しきった父親の代わりに大澤代表は怒った。大澤代表は’96年、当時中3だった四男・秀猛くんをいじめ自殺で亡くしている。事件をなかったことにしようとする学校やPTAの隠ぺい体質と闘い、亮くんの父親の気持ちは痛いほどよくわかる。
「校長先生、このお父さんの姿を見てくださいよ。ショックも癒えぬままマスコミ対応をこなしてやつれ果てて、何とも思いませんか! 先生がたの苦労がどれほどですか。亮くんは連絡ノートでいじめを訴えて"氏(死)んでいいですか"とか"消える"とはっきり書いているんです。それなのに担任は"テストのことが心配?"とか"研修たのしみましょう"と話をすり替えたんです。校長、あなたには監督責任があるんですよ!」
 校長は涙ぐみながら話を聞き、ようやく担任と会わせることを了承したという。面会の最後に校長は、「教えてほしい。これから私はどうすればいいでしょうか」と問いかけてきた。

 真相究明すること。加害生徒にとんでもないことをしたという自覚を持たせ、更生に導くこと。亮くんの墓前に謝罪させること─を約束したという。
 言葉だけでなく早急に実行してほしい。これ以上、亮くんを裏切ることは許されない

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 どうも担任は学年主任にもいじめの件を報告していたらしい。ただし、生活記録ノートの件は報告していなかったため、認識にずれが生じてしまったようだ。
 学校組織としての体制も問題になりそうだ。
 
 上記の記事によると、校長が涙ぐみながら被害者の父親の話を聞いたというが、
「教えてほしい。これから私はどうすればいいでしょうか」と言ったというのが本当だとしたら、まったくもって情けない話だ。何故このような事件が起こってしまったか、未然に防ぐ方法はなかったのか、そしてこれからどうするべきかを考えるのが校長の仕事ではないか。
 校長が当初、担任に会わせることが出来ないと応えたのは、憔悴しきった担任教師を思いやってのことだろうが、マスコミ対応はともかく、当事者の保護者に面会させないなどあり得ない話だ。本当に保護者に会わせることが出来ないような状態なら、どんなに強く申し入れされても真摯に状況を説明して納得してもらわなければならない。校長には生徒や教師の置かれた立場を的確に判断して、決断を下さなくてはならない責任がある。保護者側からすれば、担任に会わせないのは何か隠蔽しているのではないか、不都合があるからではないかとの疑念を抱かせてしまうわけだから、十分な調査と報告の約束と、状況判断が不可欠である。
 管理職の中には、こうした状況下にパニックとなり、的確な判断が下せない者がいる。教育委員会からの指示ばかりをたよりにし、その場の状況に適応できないのだ。これだけははっきり言うが、そんな校長はいらない。
 さすがに、教育委員会もかつてのような「いじめ対応の不手際」を教訓にしていると思われるが、その指示と現場とのニュアンスの差を適宜に判断できなくては管理職は失格である。
 生徒や保護者・担任を思いやっての涙はよいが、自分の苦しい立場を吐露する涙は見せるべきではない。

 こうした状況を考えると、担任ばかりか校長を含む学校体制の不備があったことは明白である。
 早急な真相解明と今後の対応をくれぐれも誤らないで欲しい。




<岩手・いじめ自殺>ネット界「制裁」暴走…2次被害、深刻
2015年08月14日 08:32 毎日新聞

 岩手県矢巾(やはば)町の中学2年、村松亮さん(13)がいじめを苦に自殺したとみられる問題に絡み、ウェブ上で女性担任教諭や加害生徒のものとして真偽不明な情報の書き込みが相次いだ。いじめと直接関係ない生徒を加害者かのように中傷するケースもあり、ネットの普及で誰もが発信者になれる時代に、過剰な制裁意識が生む2次被害が深刻になっている。【春増翔太、二村祐士朗】

 ◇担任・父・無関係の生徒も標的
 村松さんが通っていた中学校のある女子生徒は7月、ネット上の書き込みを見て驚いた。村松さんが自殺した当日に現場となった町内の駅で「女が笑って見ていた」という内容で、容姿など「女」の特徴が明らかに自分を指していると思ったからだ。女子生徒は村松さんが亡くなった時、町外にいた。「おもしろおかしく載せたのだろうが、悪意を感じる」と憤る。

 村松さんの自殺が報じられた直後から、ウェブ上ではいじめに加担した生徒やその保護者、担任らの実名を執拗(しつよう)に探る「犯人捜し」や関係者に対する中傷が過熱した。

 ツイッターや匿名掲示板には「担任」や「いじめ加害者」などとして多数の名前や顔写真、住所など個人情報が掲載され、「死ね」「クズ」「生きていけないようにしてやれ」などの過激な言葉が飛び交った。村松さんの父を「金目当て」と書いたり、不確かな情報で生徒や保護者を中傷したりするケースもあった。

 村松さんの父親は「亮の死でショックを受けている時に、ありもしないことを書かれて傷ついた」と追い打ちをかけられたという。個人情報をさらされたという学校関係者も「家族まで不安がっている」と話す。

 生徒や教職員らの個人情報について、学校や町教育委員会は一貫して公表しておらず、報道機関も村松さんの人となり以外は報じていない。

 ◇「憤って裏取らず転載」
 ツイッターに学校関係者の実名を書き込んだ北関東在住の50代男性は、毎日新聞の取材に対し「他の書き込みを見て『こいつか』と思った。憤りを覚え、(名前を転載することで)追及しなくてはと思った」と説明。書き込んだ内容の裏付けは取っておらず、誤った情報だった可能性については「そこまで考えていない」と語った。

 学校関係者の1人は「この問題には真摯(しんし)に向き合わなければと思っている。だが、いわれのない個人攻撃のような中傷には憤りを感じる」と話している。

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 インターネットの普及は、こうした二次被害も問題になってくる。
 今や、担任の氏名や顔写真から、加害生徒やその保護者と思われる人物の情報まで、いとも簡単に検索できてしまう。
 以前にも、加害者の保護者と同姓同名の別人が、ネット上で中傷されたり、それらを鵜呑みにした有名人がネットで拡散して問題となった。
 悪意のある中傷が一人歩きしてしまう危険性は否めない。
 担任や加害生徒がどんな人物なのかという興味は誰でも持つだろうが、報道やネットの書き込みだけでは真実は分からない。(前にも少しふれたが、担任を擁護する生徒も多いという。適切な対応でなかった点は否めないが、個人攻撃ではなく学校組織としての体制をきちんと精査すべきである。)犯人捜し自体は止められないが、自分の探究心を満たすだけにとどめておくべきだろう。
 不用意な拡散は、事件解決に何の役にもたたないばかりか、自分自身を新たな加害者に加えることになる。
 

決め方TV(テレビ朝日)「クラス替え」
http://p-prince.at.webry.info/201503/article_1.html
ジョブチューン学校の先生SP!(TBSテレビ)
http://p-prince.at.webry.info/201601/article_1.html
NHK(Eテレ)「いじめをノックアウト」
http://p-prince.at.webry.info/201609/article_1.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
この社会でもう加害者許す以外に道あるんですか…。
現実主義者
2016/01/14 13:57
被害者を出さないような、学校の体勢が必要なんじゃないでしょうか。
加害者を許す・許さないではなくて、生徒も教師も加害者にさせないことが大事だと思います。
p_prince
2016/01/14 22:14

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