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<<   作成日時 : 2014/05/17 14:42   >>

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 昨日のTBS Nスタで、大阪市の学校給食の量が足りない!というニュースをみて一言コメントしようと思った。
 この現代先進国である日本において、この飽食状態の日本において、まさかと思われる方もいるだろう。
 ニュースでは、子どもたちの「足りなくて力が出ない」「倒れそうです」といった多くの声や、橋本市長との子どもたちとの意見交換会などの場面が紹介されていた。
 弁当の方がよいという子どもたちの声には、全市の中学校に給食を導入した橋本市長も苦笑いであった。

 教室での給食喫食の様子(大阪市の中学校給食HPより)


大阪市の給食、量少なくブーイング 持ち込み可の学校も
朝日新聞デジタル−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
阪本輝昭 2014年5月5日10時09分
 中学1年生を対象に春からスタートした大阪市の全員給食が揺れている。「昼をきちんと食べることが学力、体力を向上させる」(橋下徹市長)としてカロリーやバランスに考慮した「仕出し弁当」を配っているが、「量が少ない」との声が続出。個人差が大きいのに、全員同量でおかわりなどもできないためだ。おなかを満たすため、おにぎりの持ち込みを特別に認める学校も出始めた。
■足りない…おにぎり持参許可する学校も
 「ご飯類のみ持ち込みを許します」。大阪市北部の中学校は4月下旬、量が足りないとの批判に押され、特例措置を取った。校長は「不足を感じる子が多い。『だめ』『我慢しろ』と言うだけでは納得を得られないから」と話す。
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大阪市の中学校給食
http://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000175271.html
大阪市 給食 での画像検索
http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%B8%82+%E7%B5%A6%E9%A3%9F

画像 栄養基準値「中学生1食分は820カロリー」
 この基準は満たしているらしいが、
仕出し方式のために、一人当たりの量が決まっているため、おかわりができないなど、成長期の子どもたちには物足りないものであることは否めない。
 現代の学校給食は、自校方式・センター方式などがあるが、施設整備の予算面などで、仕出し方式にさぜるを得ないようだ。

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 《上記の画像検索で出てきた画像だが、この写真の量では少なすぎる。おそらく弁当の補助食だろう。》

 学校給食とは、児童,生徒らの心身の健全な発達と国民の食生活の改善に寄与するために,学校教育活動の一環として集団的に実施される給食を指す。この目的を実現するため〈学校給食法〉(1954公布)は,学校給食の目標を,(1)食事についての正しい理解と望ましい習慣を養う,(2)学校生活を豊かにし明るい社交性を養う,(3)食生活の合理化,栄養の改善および健康の増進を図る,(4)食糧の生産・配分・消費について正しい理解に導くとしている。
 あまり知られていないかもしれないが、学校職員もきちんと給食費を払っている。教師は給食費を払いながら、上記の目的のために給食指導を行っている。
 給食は、学校教育の一部に位置づけられた大事な時間なのである。

 そもそも戦後の食糧難を背景に米国などの支援で全国に拡大したもので、1954年に施行された学校給食法は、給食を実施することを努力義務としている。文部科学省の2012年度の調査では、給食実施校は小学校の99%、中学校の85%に及ぶ。35%が外部に委託している。

 大阪市の件は、ニュースになったことで今後の改善が期待されるが、
一口に学校給食と言っても、全国的には様々な特色があり、また学校ごとに味や分量・形態などには差がある。(栄養基準値だけでは計れない面が多々ある。)

 O157などの食中毒事件の影響で、学校給食の衛生管理面が大きくクローズアップされたことを記憶されている方もいるだろう。当時は生野菜などが一切給食に出なくなった。
 また牛乳の異臭騒ぎなどの記憶も鮮明だ。東京都では中学校でも学校給食が早くから実施されてきた。僕が新規採用で赴任した中学校でも給食が実施されていた。その給食の牛乳の味が、時々おかしいと感じることがあった。ただ、漠然として今日の牛乳はちょっとへんな味がするくらいで、まさか衛生面で問題になるようなものではなかろう思っていた。新たな赴任先の中学校でも時々感じていたこの違和感。長きに渡るなぞの体験は、やがて新聞紙上を賑わせる牛乳異臭事件として、原因が判明することになるが、詳細は後に述べることにする。

 僕の経験した学校の学校給食は、すべて自校方式である。(校内の一部に給食室があって、給食主事さんたちが調理にあたる昔ながらの給食スタイルである。)
 僕の小学校時代には給食用のリフト(食缶等を上階に運ぶための給食専用エレベータ)やワゴン(給食の食缶や皿・トレーなどをセットで運べる移動台)なども整備されていなかった。だから、給食当番が教室までエッチラオッチラ食缶等を抱えてくるのだが、特に低学年のうちは、廊下に食缶の中身をぶちまけてしまうなんて事故もしばしば起こった。
 僕の小学3年生の時の担任は、年配の女の先生でちょっと変わった(古風な)教育方針の人だった。昔の教師なので、厳しい面もあったが子どもながらに変だなと思うこともしばしば見受けられた。なかでも給食はおかわりをさせなかった。1・2年生の頃はおかわりも自由だったので、これにはへこんだ。(まったくさせてもらえなかったのかは記憶が定かではないが、給食をわざと少し残すのが通例だった。そして必ず、食器を給食室に戻すときに、給食主事さん(給食のおばさん)に「あまったので、皆さんで召し上がって下さい。」と言うように指導された。自分でもその言葉を何度か言った覚えがある。主事さんはニコニコと笑顔でありがとうと言ってくれたのが救いだが、本当は残さずきれいに食べてもらった方が嬉しいんじゃないかと子ども心に思っていた。)
 昔の小学校では、まだまだ米飯は少なく、パン食が普通だった。食器やトレーはアルミのプレス製のものであった。当時見た映画に戦時中の刑務所のシーンがあって、囚人たちの食事に使われていた食器とまさに同じものだった。映画の食事の中身は具のない味噌汁であった。この点は給食とは違うが、あーっ刑務所(しかも昔の)と同じ食器なんだと思った。スプーンは先割れスプーン(スイカなどを食べるときに使う先が少し割れたフォークやナイフの役割も担った万能スプーン。これは後に食育によくないということで、給食でも箸が使われるようになった。)だった。そんなスプーンだから、とがった先でトレー(当時はお盆と呼んだ。)にイタズラ書きをする者もいた。(僕のようないい子は、そんなことはしません……たぶん。)
 コッペパンというのだろうか、今あるコッペパンとは違って、とにかく堅くて食べにくいあまりおいしくないパンがよく出た。このおいしくないパンをいかにして食べるのかが、課題だった。中には食べきれずに持ち帰る者もいたが、衛生面等の理由で持ち帰りが禁止されたような気がする。パンの持ち帰りは、その昔の食糧難の時代には兄弟などと分け合って食べるなど、栄養補給面での意義が強かった。しかし、その頃はもう食料に困るような時代ではないので、食べられない(食べきれない)言い訳で持ち帰る者が多かったと思う。それが禁止されてしまうと、言い訳ができないのでなんとか無理してでも食べなければならなくなった。(当時の小学校では配膳された物を残してはいけなかった。)国語の時間にキツネだかの動物とパンの話が出てきて、パンをおいしく食べる描写があった。給食の時間にその話を思い浮かべ、これはとてもおいしい食べ物なのだという自己暗示をかけて、パンをおいしくいただくことにした。(まずいまずいと思って食べるのと、おいしいと思って食べるのでは少しは違うものだ。)
 ちなみに、先ほどの担任の先生であるが、食パンだろうがどんなパンだろうが、手でちぎって食べていた。父から洋食のマナーではパンは少しずつちぎって食べると教わっていたが、それを地で行く上品な食べ方だった。

 昭和62年当時の給食
画像 やがて、僕はある中学校の教師になった。
 僕の育った神奈川県の中学校では、給食は実施されていなかったので、まさに10年ぶりの給食であった。
 当時はリフトは整備されていたが、ワゴンの使用はなぜか給食調理室の反対で行われていなかった。(おそらくワゴンにセットするのとリフトの上げ下げに手間が掛かるというのが理由と思われる。)
 リフトのおかげで重い食缶を階段で運ぶ必要はなかったが、各階の配膳室から教室までの廊下は昔ながらに手で運ばなくてはならなかった。配膳室から一番端の教室までは結構距離がある。ワゴンがあれば、途中で給食をこぼす心配もない。おまけに、(僕の記憶が正しければ)トレーや食器類は1階の給食室まで取りに行かなくてはならなかった。トレーは昔ながらのアルミ製で、50枚近くになるとかなり重い。教室まで運ぶのは結構重労働だ。内心、なんでリフトがあるのに上階に上げてくれないんだと思った。
 当時すでに給食ワゴンの導入は進んでいて、ワゴンを使う使わないで、職員会議でも揉めた記憶がある。新米教員の自分には、そんな事情はよく分からなかった。
 久しぶりの給食にいくばくかの期待をしたが、その期待はむなしく潰える。同僚とよく、給食費を倍払ってもいいから、もっとおいしい給食が食べたいと愚痴を言い合った。新採の大田区の学校では、正直あまりおいしい給食はいただけなかったのである。後に赴任した学校の中でも、おそらく下から1番目のおいしさだったと思う。当時は比較する対象がなかったために、こんなものかなあと思っていたし、生徒の前では「おいしい、おいしい」と言って食べていた。(現実においしい物がまったくなかったわけではないし、そう思いたかった。)
 前述の配膳の手間もあったが、まず料理の品数も少なく量も十分とは言えなかった。やがて、この区では自校方式の給食は廃止された。給食がまずいから廃止されたわけではない。センター方式などへの移行による経費削減が大きな理由だと思う。(給食主事たちの行動は、結果的に自分たちの首を絞めた形になる。)
 そんな給食だったが、この給食を楽しみにしている子どもが案外多いことに気づいた。小学生時代の苦い経験から、おなかいっぱい食べさせてやりたかった(実は自分も)が、当時も成長期の子どもや若い大人にはとても物足りない分量だったのである。
 中学校では放課後に部活動などもあるので、給食の量はとても重要だ。中学1年生も3年生も同じ分量であることには、とても納得がいかなかった。たまに出るちょっとおいしい物は、取り合いになる。そういうときは、普通大人は遠慮するものだが、僕のクラスは公平に大人も子どももジャンケンでもらうというルールであった。(成長期の大人というのもいるのだ。)
 僕が子どもの頃の学校では、先生用は大盛りにするなどの配慮をするものだったが、この平等化社会では、女子も男子も教師も生徒も同列である。中にはこの暗黙のルールを頑なに守る教師もいる。さすがにそれは大人げないと思って、先生のは最後でいいよなんて暢気に構えていると、本当に悲惨なことになる。中には意地悪な生徒もいて、先生用をわざと最後に配膳して、「あら、なくなっちゃったわ、ゴメンナサイ……アハハハハ」なんて言ったりする。
 給食ではないが、部活の対外試合で引率をしたときのこと。生徒は弁当持参が基本だが、教員はたいていは外食である。その日も、どうせ食堂などで適当に済ませればいい(最悪一食くらい食べなくてもいい)と思っていた。僕が弁当を持っていないと知ると、子どもたちが自分たちの弁当を分け合って持ってきた。「先生、どうぞ」。うわーっこんな子どもたちもいるのかぁ。これは本当に感動した。教師をしているとたまにこうした出来事に出会うことがある。良くも悪くも子どもは純粋なのである。
 昔の小学校などとは違って、中学校では給食を残してはいけないというルールはない。新入生のお母さんなどにおどろかれる(喜ばれる)ことがあった。(別に無理して嫌いな物を食べなくたっていいじゃないか。)もちろん、子どの好き嫌いをなくそうという、小学校の先生の努力は理解できる。
 教師というのは、たいてい早食である。給食の短い時間内で、配膳から後始末まで、目を配る為に必然的にそうなる。そんな中で僕は、食べるのが遅い方だった。給食時間の後が昼休みになっている場合が多く、早く遊びに出たい子どもたちの食事はせわしなく早い。「ごちそうさま、ごちそうさま、しよう!」必ずこんな声があがる。食べるのが遅い者(あくまで生徒の話だ)もいるので、あまりに給食時間を短くするわけにはいかない。それに本来、給食の開始・終了時間というのも決まっている。(僕の小学生時代、給食後が掃除の時間になっていた。そして掃除が終わったあとが昼休みの遊び時間だった。すると早く遊びたい一心で、給食時間を早くきりあげて掃除をさっさと終わらせようという行動に出る。中には食べるのが遅い子もいて、しかも給食を残してはいけないというルールがある。その子たちは掃除の埃が舞い上がる中での食事を強要された。これは見ていてとても気の毒だった。現在なら完全な虐待やネグレクトにあたる。でも自分たちも遊びたいので、その現状には目をつぶっていた。先生はどうしていたのだろうかと思うが……)
 そこで、僕はクラスに一つのルールをつくった。昼休みに早く遊びに出たいというのは分かる。しかし給食を食べるのが遅い人もいる。先生は比較的標準的な方だから、先生が食べ終わるまではごちそうさまはしない。(しつけが良く出来ているので、「先生がゆっくり食べたいだけじゃん!」などという子はいない……たぶん。)
 もう一つのルールがあった。それは配膳方式とおかわりに関するルールである。多くの場合、班ごとに給食当番となり、個人ごとにセルフサービス方式で配膳する。それをある時期から、係が席まで届けるサービス方式に変えた。(サービス方式自体は、学年の方針だった。後述のおかわりのルールは我がクラスのオリジナルだ。)給食当番とは別に、班の中で一名程度の配膳係(サービス係)をおく。授業が終わると給食当番の生徒はできるだけ早く手洗いを済ませ白衣等を着て、配膳の準備を開始する。その間に他の生徒は手洗い等を済ませる。そして、給食当番以外の生徒は机を班ごとに一箇所にまとめテーブルクロスを敷き、着席する。この着席するというのがポイントで、給食当番と配膳係以外は全員が着席して待つのである。少人数の学校であればセルフサービス方式も悪くないが、40人〜45人以上の規模のクラスだとこの配膳準備の時間も落ち着かない。
 そこで、配膳に関係しない生徒は全員着席させるのである。そして、着席と配膳が一番早かった班から、優先的におかわりができるというルールだ。おかわりしたい生徒が多いから、必然的に着席や準備の時間の短縮がはかれる。どの班から順番におかわりするかのジャッジは、給食委員が行う。一人でも着席していなかったり、テーブルクロスがきちんと敷かれていなかったり、配膳が遅れた班はおかわりの順番が後回しにされるのである。
 このルールはある程度の規模の学校では機能すると思う。給食の前の時間を休み時間と勘違いして、なかなか準備が進まなかったり、準備ができたと思ったら給食時間も残りわずか、慌てて食事して片付けもそこそこに、昼休み突入などという学校では是非試していただきたい。
 片付けの際も、班で食器をまとめてからごちそうさまをするので、きれいに後始末もできる。(このルールのおかげで、慌ただしい給食から解放されて、落ち着いて食事することができたのである。なお、以降おかわりの権利は生徒に譲ることにした……たぶん。)

 平成5年当時の給食
画像 二校目の給食は、当初とてもおいしかった。同じような予算内で調理しているのだが、前任校とはだいぶ違っていた。まずは、おかずの質と量が違った。あと一品欲しいと思っていたものが、その通りに付いてくる。また例えばサンドイッチの場合など、前任校ではパンと中の具材が別々で、教室でこれらをはさみセットして配膳しなければならなかった。それが、この学校では凝った内容の調理法で、しかもきちんと仕上がった(サンドイッチの形にセットされカットされた)状態で出された。なにより給食が足りないという事態が起こらなかった。
 学校給食で一番大切なことは、まずは食の安全、そして栄養価等のバランス、そして何と言ってもおなかいっぱい食べられるということではないだろうか。だから、少しくらいあまるくらいの量でちょうどいいと思う。
 あまりに残菜(食材の残り)が多いと、調理する側もがっかりするだろうが、だからといってむやみに量を減らすということはして欲しくない。前述のように、給食を楽しみにしている子は多い。中には、この給食が一日の食事の中で最もごちそうであるという家庭もあるのだから。
 どこの学校でも行っていることだろうが、給食コンクールというものがある。給食の残菜の量や、配膳から片付けの状態や時間、食事のマナーなどを点数化して、クラスごとに競うのである。こうしたイベントは結構もりあがる。先に嫌いな物は無理して食べなくてもいいといったが、そうした食材を仲間で協力して食べ合ったり、教育効果も大きいと思う。あまりにエスカレートして、残菜のチェックを気にするあまり、食缶の隅に残った食材まできれいさっぱり、一粒のご飯粒も、一滴のスープのしずくの跡形もなくすことが勝敗の分かれ目になってしまった。あまりにチェックがシビアになったので、そこまでしなくても普通に空になっていれば残菜の項目に満点が与えられるようにルールを改正した。
 そして新任の校長は、本校の給食はとてもおいしいと言い続けた。(校長の発言は、栄養士と調理の給食主事へのリップサービスの意味もあるのだが、当初のこの発言は間違っていなかった。)当初、と言ったのには理由がある。当時、この学校にはベテランの給食主事(調理士)がいた。人の良いおばさんで、料理については見識も高く、プライドを持って仕事をされていたのだと思う。
 ところが、おいしかったこの学校の給食も、しだいに普通の給食になっていった。このベテラン給食主事が退職したことが大きい。給食室を取り仕切り、プライドを持って仕事に当たっていたその人がいなくなったのである。もちろん、そう急にレベルが下がったというわけではないが、徐々にその質にも量にもかげりが生ずるようになった。
 何より、給食が足りないという事態が頻発するようになった。これには区の予算も関係しているのだろう。やがて、本校専属の栄養士も姿を消した。
 そして、事務主事が給食の献立(区の標準メニューをどの日に配分するかといった作業)作成も行う頃には、かつての栄光はどこかに姿を消したようだった。ビックリしたのは、献立表にあるカロリー表示。同僚のO先生は、毎日そのカロリー表を見るのが日課だった。ある日、その事務主事は同僚のなにげない問いかけにこう答えた。あのカロリーはデタラメだから。……えっ。区の献立メニューの表をこの学校の日程に合うように、切り貼りしているのだという。だけど、カロリーの所は切り貼りが面倒くさいので、元のまんまなのだと。今日のカロリーは何カロリーと、毎日気にかけていたO先生は、腰を抜かさんばかりの面持ちだった。
 それでも給食は標準的な内容だったと思うし、決してまずい給食だったわけではない。ただ、あの愛情のこもった給食が懐かしかった。

 よく、給食主事さんが給食のあまり(残菜ではなく、予備などで取り置いていた物)を職員室(教員室)に持って来てくれた。毎日のように、届けてくれる心遣いに感謝したものだが、これにも実はからくりがあった。
 ある日、給食主事の女性が一言漏らした。私たちは持って帰れないんだから……。ここ(教員室)に持ってくれば、持って帰れるでしょ。
 なーるほど。そういう裏技があったのか。

 さて、前述の牛乳異臭事件の顛末だが、実は牛乳の味がおかしいということは、前任校からあしかけ12年も続いていた。
 ある日、いつものように配膳された給食の牛乳を一口飲んだとき、いつも以上の大きな違和感を感じた。これはおかしい。腐ってるんじゃないか?でも日付は消費期限内だ。
 クラスの何人かも、変だといっている。中にはあまり感じていない生徒もいたと思うが……。
 しかし、この事態は尋常ではないと感じた僕は、クラスの皆に牛乳を飲むのを控えるように指示して、職員室に向かった。そして、教頭と校長に実物を示しながら、この牛乳はおかしいと告げた。
 校長の職務に検食というものがある。児童・生徒の給食を事前に試食して異状(栄養面・衛生面・嗜好面)がないかどうか確認する、一種の毒味役である。だから、たいていの学校では校長と教頭(副校長)が生徒の摂食の前に、校長室などで事前に給食を済ませる。二人とも異状には気がついていなかったようだ。
 牛乳の味(異臭という者もいた)が普通でないと感じた他の教員たちとともに、校内の牛乳を飲まないように各教室をまわった。

 これが、新聞紙上を賑わせた、給食牛乳異臭事件である。
 区の対応は早かった。この事件の確か翌日より、区内の牛乳の業者(メーカー)を一斉に変更した。ちなみにこちらの牛乳の方が味が濃くておいしかった。

 大田区・品川区などを中心に発生したこの事件は、結局長期の検証の結果、牛乳の保管用の冷蔵庫に柑橘類と同時に保存したときに、その臭い(味)の成分が紙パック越しに牛乳に吸収されたためとの結論に達した。
 そもそも牛乳は臭いの成分を吸着しやすく、臭いの分子は牛乳の紙パックくらい簡単に通過してしまうらしい。だから、長時間同じ冷蔵庫などで臭いの成分の強い食材などと一緒に保管していると、その臭いが移ってしまうというのである。
 特に柑橘類などでは顕著に現れるらしい。
 何はともあれ、病原菌や食中毒の原因になる物質の混入ではなかったことに一安心だった。
 さて、
 では何故、今回ほどではないにしても、何年も前から同様の現象があったのか。
 事件当時まで、その保管冷蔵庫には、同様の柑橘類などの食材を牛乳とともに保管することがしばしばあったらしい。そして、特に月曜日の配達のために、週末の金曜日などに保管する場合、数日間同じ冷蔵庫に保管されることから臭いの吸収が進み、これらの現象がよく現れることになったのだという。
 そう言われてみれば、週明けに変な味がすることが多かったような気がする。
 それまでは、少し違和感はあっても、気にならない程度だったものが、保管状況(同時に保管された物の量や質・その期間)等の条件が重なって、吸収・異臭が表面化したというのが事件の真相のようだ。
 この事件以来、業者は牛乳と他の食材を同時に保管をしないという措置を講ずることになった。また牛乳は長く冷蔵庫に保管せず、出来たてを直接工場より出荷するとの申し合わせがされた。
 そして、あのおいしかった変更後のメーカーの牛乳から、もとのメーカーの牛乳にもどされた。(こっちの方がおいしいんだから、戻さなくていいのにと思ったが、そこには何らかの政治的判断が絡んでいるのだろう。)

 幸いなことに、僕のいた学校ではこの事件を除いて、食中毒などの事件は起こらなかった。(給食以外のもっと大きな事件は起こったが……それらの話は別の機会に。)そのために、日夜衛生面での管理がなされているのだと思う。
 給食施設の衛生管理は徹底されたが、修学旅行や移動教室などでの立ち寄り先(食堂など)での事故と思われる食中毒事件は現在も起こっている。そして、それらが玉虫色の結論(原因不明もしくは、該当施設を調査せず等の不可解な扱い)に終わることは、極めて問題であると言わざるを得ない。
 平成26年4月23日(水曜日)にも、学校給食に提供された牛乳の異味・異臭に係る立入り調査結果の概要について http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p799495.html などといった問題も出ているようだが、上記のような事例の可能性も十分に調査すべきである。


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大阪市の給食問題 その後 まずい 冷たい

橋本市長の子供(中学3年生)の声への応対には好感が持てる。
ただ、行政側の対応が追いついていないのは否めないだろう。
仕出し方式による弊害はあるものの、ご飯のおかわりも出来るようになったようだ。
逆にご飯が残るので、ふりかけがいいとか駄目とか、なんか瑣末な議論のような気がする。
味については、難しいとろこだが……やっぱり栄養満点、美味しい給食でありたい。
大阪市を反面教師に、各地の給食導入が進んでいるそうだ。


2016.7.15追記
食物アレルギーに関しても、注意が必要だ。
栄養教諭などの新しい職もできて、
益々食育の重要さは増している。

横浜市教育委員会 記者発表資料一覧 (教育委員会事務局)
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/kyoiku/

横浜市立中学校「ハマ弁(横浜型配達弁当)」 平成28年6月28日
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201606/images/phpd1L8Oq.pdf

ハマ弁オフィシャルサイト
http://www.hamaben.yokohama/

横浜市立小学校給食によるアレルギー事故について 平成28年6月29日
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201606/images/php0zu68V.pdf

横浜市でハマ弁(中学校の横浜型配達弁当)が始まったそうだ。
来年1月には全校で実施の予定だ。
生徒のおいしいという声がある一方で、試食した議員の一部からはまずいという批評もあるという。
(メニュー表を見ると結構おいしそうだ。新聞記事によるとごはんの量も選べるらしい。)
大阪市とは違って、今まで通り弁当持参を基本に希望者制という点が、現状にはあっているのだろう。

これは、立命館の付属小学校の給食だそうだ。公立でもここまで出来れば……。
内容的(食材面)には決して無理ではない(予算面でも)と思うが……。
食器をかえただけでも見栄えは全然違う。箸の導入につづき、ナイフやフォーク類も給食に導入すべきだろう。
(スプーン一つにしても、用途別に様々な種類があるということをどれだけの学校で教えているだろうか。)
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問題 この中で、アイスクリームスプーンはどれでしょう?
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世界の食器・調理器具キッチンセンターBLOG カトラリーの主な種類と用途 より
http://n-c-support.com/kitchen/blog/?p=2842

2016.7.16追記
ハマ弁、一部に無償提供へ 朝日新聞
http://www.asahi.com/area/kanagawa/articles/MTW20160204150160001.html

◇先生の弁当もらう/菓子パン1個持参・・・状況は様々 現場任せ

 給食のない横浜市立中。弁当を持ってこない生徒らへの対応は、これまで学校現場に任せてきたのが実情だ。「弁当を持ってこない子に自分の分を分けていたら、おかずがなくなって別の子にふりかけを分けてもらったこともある」。市中央部の学校に勤める男性教諭(50代)は言う。

 教諭によると、状況は学校や地域で大きく異なる。前任校とその前の学校では貧困が理由で弁当を持ってこないとみられるケースがあった。教諭は、生徒が自ら申告してきた場合、自分の弁当のふたを皿替わりにしてよく分けてあげたという。だが、そんな状況を言いたがらない生徒も。「黙って座っている生徒もいたし、具合が悪くなったと明らかなうそを言って保健室に行くケースもあった」

 別の学校の校長も、前任校で昼食が不十分な生徒が目立ったという。妻におにぎりを多めに用意してもらい、こうした生徒に分け与えたこともあった。「それが癖になってしまう子もいた。一時的ならいいが、恒久的になってしまうと、それは本来の指導と言えるのか」。悩みながらの対応だったという。

 市が2014年、10校の様子について校長らから聞き取った調査では▽母が別の男性の元に行き、中学生の兄が(小学生の妹らの)食事の用意。本人は弁当を持参せず、欠食がちに▽親が食事を作らず、兄が弟に朝食に与えたパンの残りを持参。弁当の中身は幅がある。菓子パン1個という生徒も、といった事例が報告された。

 17年末までに全市立中で完全給食を実施予定の川崎市では、給食費を徴収する一方、就学援助を受ける家庭などには給食費分の支援もしていくことになるという。議会で給食の実施を求めてきた古谷靖彦・横浜市議は「ハマ弁で支援するのであれば、就学援助を受けている家庭には無償で提供するなど、給食を実施している自治体と大差ないようにするべきだ」と話す。

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この記事を読むまで、経済的事情などで弁当を持参できない子供のことを、あまり考えてこなかった。
それぞれに家庭の事情もあるだろが、
中学校完全給食実施の東京都の教員だった自分にはとても考えられない。
運動会で弁当を忘れた生徒に、「心配するな、もしうちから弁当が届かなかったら、俺の分をあげるから。」と言ったことがあるくらいのものだ。(教職員や来賓用などに仕出し弁当が出る。)
昭和のはじめや戦前・戦後の混乱期でもあるまいし、
我が国において、未だにこのような実態があるのかと思うと本当に悲しくなる。
(子供の貧困の実態は深刻だが、少なくとも学校内で食事も満足にできないような状況は絶対になくさなくてはいけない。)
ハマ弁も一つの進歩ではあるが、
やはり、義務教育・完全給食化をはかるべきだろう。これはもはや国政レベルの話である。


Chef 〜三ツ星の給食〜
http://www.fujitv.co.jp/Chef/
画像 天海祐希主演のテレビドラマ

 「残せるものなら残してご覧なさい!」

 元三つ星フレンチレストランのシェフが、
 小学校の給食調理員に……

 「最高においしい!」
 子ども達の声を糧に、日夜奮闘する

 こんな給食食べたことない!

 これが現実になったらなぁ……

 (2016.12.04追記) 画像はフジテレビHPより



学校給食2 日本の給食が海外で話題・実施率調査と課題  (2017.04.20 05.06 09.22 追記)
http://p-prince.at.webry.info/201704/article_1.html

日本の給食の文化が海外で話題になっているそうだ。
また、
朝日新聞の調査と課題についての記事もご覧ください。


決め方TV(テレビ朝日)「クラス替え」
http://p-prince.at.webry.info/201503/article_1.html
ジョブチューン学校の先生SP!(TBSテレビ)
http://p-prince.at.webry.info/201601/article_1.html
NHK(Eテレ)「いじめをノックアウト」
http://p-prince.at.webry.info/201609/article_1.html

 出演・原稿執筆・講演等のご依頼・お問い合わせは こちら までお願いします。
 部活動の問題 学校施設の安全管理 についても追加更新しているので良かったらご覧下さい。(2017.07.13 追記)

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ジョブチューン★学校の先生SP★出演
2016年1月30日(土)19:56 〜20:54 TBSテレビの、ジョブチューン★学校の先生SP★に出演します。 バラエティ番組ですし、出番も少ないと思います。カメラ写りが悪いので、あまり宣伝したくはないんですが……。 内容に関してと撮影裏話などは、放送後にお話しします。  案の定、カメラ写り悪かったなぁ(´・ω・`)。実物はもう少しカッコいいはず(現実逃避??)です……。時間を見つけて、おいおい学校の裏話ならぬ、ジョブチューンの裏話も追記しますので、ときどきのぞいてみて下さい。 ... ...続きを見る
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2016/02/01 15:11
学校給食2 日本の給食が海外で話題
学校給食1 はこちら http://p-prince.at.webry.info/201405/article_2.html ...続きを見る
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「横浜市いじめ防止基本方針」改定原案についての意見
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映画『君の膵臓をたべたい』の試写会に、銀座の東宝本社まで行ってきました。 エンドロールに取材協力者として、僕の名前も出ています。 2017年7月28日(金)より、全国公開。 ラスト、きっとこのタイトルに涙する。 ...続きを見る
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2017/07/25 20:52

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