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zoom RSS 横浜市、対教師暴力が過去最悪

<<   作成日時 : 2010/10/20 16:13   >>

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■注意されキレる…横浜市、対教師暴力が過去最悪
(読売新聞 - 10月20日 06:42)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101019-OYT1T00262.htm

 横浜市教委によると、横浜市立中で昨年度起きた教師に対する暴力は過去最悪の393件。

 05年の279件から約4割増加している。同じ生徒が暴力行為を繰り返したり、教師から注意された際に感情が抑えきれず、突然、「キレる」ケースが目立つという。

 市教委幹部は「生徒に年齢相応のコミュニケーション能力が備わっていないことが多い。学校によっては教師が疲弊し、学級運営が滞っている」と話した。

 市教委では、経験豊富な指導主事を問題が頻発する学校に派遣し教師らの相談役にあてたり、スクールカウンセラーの訪問日を必要に応じて増やすなどの対策を進めているという。

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横浜市民としては、市立中学校の現況については気になる。

指導主事やスクールカウンセラー(SC)の
派遣で、
問題は解決するだろうか?

生活指導(生徒指導)は、なにより教員集団のチームワークが大事だ。
警察との連携も含めて、
子ども達に、ものごとの善悪をしっかりと教えていかなくてはいけない。

生活指導に熟練した教師と校長のリーダーシップのもとに、
いわゆる、ゼロトレランスといわれる
毅然とした指導も念頭に、
全校体制で取り組んでいく必要がある。
(ゼロトレランス方式が必ずしも最良な方法ではないが、規律の確立が先決だ。)

暴力は絶対にいけない(対教師暴力は最たるもの)という
意識を根付かせなければだめだ。

教師の指導に従わず、暴力にまで及ぶということは、
規範意識が完全に欠如して、基本的生活習慣も備わっていないということだ。
授業妨害や生徒同士のいじめや暴力といった問題も数多くかかえているに違いない。

横浜市立中学校145校中、393件ということは
1校平均2.7件の対教師暴力があったことになる。
この数値には小さなトラブルは計上されていないだろうから、
荒れている学校では、
対教師暴力も常態化しているということになる。

数の多さ(単なる暴力事件ではなく、対教師暴力と考えると多いと言えるだろう。)もそうだが、
年々悪化しているという点が問題だ。
つまり、
上記のような対策の効果が出ていないのだ。

経験豊富な指導主事というが……
生活指導(生徒指導)に経験豊富な指導主事など、どれだけいるのだろうか。
むしろ生活指導を苦手として、現場を離れて指導主事や管理職に転じた者の方が多いと言っても過言ではないだろう。
SCの役割についてもかなり誤解があるように思う。
本来SCは、生徒の悩みや相談にあたるために派遣されている。
暴力をふるう生徒の悩みをきいてあげるということだろうか???
教師とSCは基本的スタンスが違うから、SCに指導的役割は期待できないだけでなく(これが必ずしも悪いといういう意味ではない)、教師の指導とのはざまで子どもを混乱させることにもなりかねない。
(SCはうるさいことは言わず話を聞いてくれるが、先生は分かってくれないといった生徒の意識。)
教師のため(教師の悩みを聞く?)のSC派遣という理由付けもあろうが(私は教師がSCに自分の悩みを相談するという場面を見たことも話を聞いたこともない。しかし、心の問題をかかえる教師も多い昨今、そうした取り組みも必要かもしれない。要はそれだけの能力・経験・キャパのあるSCを確保できるかどうか……。)、
SCと現場教師との確執(多くの場合、これは立場の違いとコミュニケーション不足による)を生んだり、多くの学校で有効に活用されてこなかった現状からすると、にわかな効果は期待しにくいだろう。

では、どうしたらいいのだろうか。

明確な改善方法があるのなら、とっくに改善されているはずだ。
簡単にはいかない様々の問題を抱えているのだろう。
ただ、
改善のために試みるべき方法や策はある。
一言で言えば、リーダーにチームづくりとルールだ。

まず、
教師が疲弊している現状を打開しなくてはならない。
教師にやる気がなかったり、疲れ切っているのでは改善はおぼつかない。
仮に意欲のある教員が少数いたとしても、その行動が空回りしては何にもならない。(それはやがて諦めにつながっていく。)
そうした意味では、モチベーションの向上とともに、
思い切った人員の刷新も必要かもしれない。

そして、生徒の問題行動に対して、それが小さな芽のうちに手当をしてやること。
小さな問題行動をないがしろにしていくうちに、
やがて生徒も問題行動も大きく育ち、最後には収拾がつかなくなる。
中学校でいえば、第1学年が重要だ。
1年生の間に、良いことと悪いことをしっかりと教えて、妥協しないこと。
1年生の問題行動を引きずって、学年が進むにつれ問題が顕在化する例は多い。
逆に第1学年をしっかりまとめあげて、学校を健全化に向かわせた学校も多いのだ。
1年生は上級生の行動をまねる。よい行動をまねてくれればいいが、悪いこともまねるものだ。何の指導もなければ、いつまでたっても悪の連鎖は続く。
(小学校時代にすでに問題傾向が見られたり、規範意識の欠如がある場合もある。中学校入学という環境変化を機会とした、改善指導も重要だ。かりに小学校に問題がある場合でも、中学校は違うという意識を持たせなくてはいけない。)

そのためには、まず学年の教員体制をきちんと見直すこと。
(生活指導の核となる教員を重点配置する。)
全校体制で、学年をバックアップすること。
できるだけ学年の教員体制を2年3年と継続させること。
(進級ごとに教員が入れ替わったり、新任教員がつくと生徒・保護者の意識にも影響する。人事異動で人員を刷新した場合でも、新入学年の教員メンバーは進級時に替えずにすむ人事を練ることである。)

もちろん、2年生や3年生を見放すということではないが、どの学年も中途半端な体制では共倒れする。問題学年と切り離すという体制づくりが重要だ。
そして、
上級学年の生徒には、上級生としてのよい自覚を持たせること。
だめなことはだめだと、毅然とした態度で臨むことはもちろんだが、
上級生のよいところは、下級生の前でも大いに誉めることは必要だ。
暴力はいけないことだが、そうしたエネルギーにあふれるわけだから、
運動や合唱といった活動や行事でも、やる気を起こせば立派な成果を出せる。
さすが、3年生といった面はことさら強調し、どちらの学年の生徒にもアピールする。
悪いことをすれば罰せられるが、
努力したことはきちんと評価される(認められる)と、はっきり分からせてやることである。

そして重要なのがルールだ。
それは、生徒に守らせるべきルールであり、教員が守るべきルールである。
ある時には許され、ある時には許されないというのでは、子ども達が混乱する。あの先生はいいけど、この先生の前ではダメ。教師によって言っていることが違うというのが一番いけない。そうした矛盾に関して子どもは敏感である。それは一般生徒も含めて、教師不信につながる。
対教師暴力や犯罪行為などは、ゼロトレランス方式で警察や関係諸機関に委ねるとか、保護者同伴指導といったように明確にしておくべきだ。何度も繰り返すというのは、初期指導が甘く反省がない証拠。反省が見られるまで謹慎や別室指導といった処置を講ずる。私は、こうした重大な非行時に、すぐに教室にもどしてしまうことには賛成しない。それは、他の生徒に対しても悪影響である。出席停止など適切な処置をとるべきだ。(ただし生徒の学習権はあるのだから、そのことは保障してやらなくてはいけない。出席停止はなかなかできないだろうから、自宅謹慎など保護者の了解の上実施する。)校内での喫煙などについても、同様のルールを定めて適切に対処すれば必ずなくなる。いつまでも校舎の裏などで校内喫煙が無くならないのは、ルールが曖昧だったり、指導が甘いからに他ならない。(初期指導が甘いとやがて休み時間に校舎内のトイレや廊下などでも平気で喫煙するようになり、生徒はもちろん教員の中でも見て見ぬ振りをする者も出てくる。指導どころではなくなるのだ。)
すべての教員が同じ指導が出来るわけではないから、できないルールを決めても何にもならない。強引なルールづくりは、教員チームの足並みを乱すだけだ。役割分担を決めて、同じ事例には同じ体制・処置で指導にあたるようにルールをつくらなくてはならない。

ゼロトレランスとカンセリングマインドはまさに対極にある。
教師とSCの間で軋轢を生む原因も、まさにこの異なった立場に起因することが多い。
ゼロトレランスで毅然とした指導のあとに、生徒の心を開かせる受容的な指導でフォローすることが肝要だと思う。
毅然とした態度とは、決して切り捨てではない。

教育委員会は、教員体制・人事異動・警察児童相談所などとの連携で学校を全面的にバックアップすることである。(力のある校長と教員を重点配置する。)
教育困難校では、生活指導以外の部分で教員の負担を軽減させることも重要だ。生徒に向き合う時間を保障すべきだ。

校長が毅然とした態度で臨むことは最も重要である。
(保護者や生徒はもちろん教育委員会に対しても)
教員には厳しいが、保護者や教育委員会にはめっぽう弱い校長では、信頼は得られないし、チームワークも図れない。

まあ、力の入れ方を間違えるとこういうことになるが……。
 都立高教諭が職員室で校長殴る 校長と教員が殴り合い??
 http://p-prince.at.webry.info/201009/article_1.html

そして、
教員だけでなく、保護者と地域・関係諸機関にも協力を求め、地域の学校・子どもを育てるんだという意識で、学校を再生させなくてはならない。


ゼロ・トレランス方式 (生徒指導)
http://p-prince.at.webry.info/201004/article_3.html


横浜市教育振興基本計画(素案)
第3章 重点施策3 豊かな心の育成
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/vision/pdf/kyoshin5dai3sho103.pdf


↓追記 横浜市の調査結果・資料などをまとめてみました。詳細がご覧いただけます
平成21年度 児童・生徒指導上の諸問題
「暴力行為」・「いじめ」の状況調査がまとまりました
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201008/images/phpYWKAun.pdf
平成20年度児童・生徒指導上の諸問題
「暴力行為」・「いじめ」の状況調査がまとまりました
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/200911/images/phpBTPPtF.pdf
平成19年度児童・生徒指導上の諸問題
「暴力行為」・「いじめ」の状況調査がまとまりました
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/200811/images/phpk4fYQT.pdf
平成18年度児童・生徒指導上の諸問題
「暴力行為」・「いじめ」の状況調査がまとまりました
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/topics/191113-01.html
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/topics/pdf/191113-11.pdf
平成17年度児童・生徒指導上の諸問題
「暴力行為」・「いじめ」の状況調査がまとまりました
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/topics/180914-02.html
平成16年度児童・生徒指導上の諸問題
「暴力行為」・「いじめ」の状況調査がまとまりました
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/topics/170922.html

「児童・生徒指導の手引き」を発行します!! 平成21年3月 横浜市教育委員会
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/sidou1/jidoseito/shido_tebiki.html
児童・生徒指導の手引き  表紙、発刊に寄せて、目次
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/sidou1/jidoseito/pdf/shido_tebiki-00.pdf
1 対教師暴力
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/sidou1/jidoseito/pdf/shido_tebiki-01.pdf

横浜市Webページ検索
対教師暴力
http://wwws.city.yokohama.jp/cgi-bin/search.cgi?q=%91%CE%8B%B3%8Et%96%5C%97%CD&ie=Shift_JIS

生徒指導提要について 文部科学省 平成22年4月2日
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/04/1294538.htm


決め方TV(テレビ朝日)「クラス替え」
http://p-prince.at.webry.info/201503/article_1.html
ジョブチューン学校の先生SP!(TBSテレビ)
http://p-prince.at.webry.info/201601/article_1.html
NHK(Eテレ)「いじめをノックアウト」
http://p-prince.at.webry.info/201609/article_1.html

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 部活動の問題 学校施設の安全管理 についても追加更新しているので良かったらご覧下さい。(2016.09.24追記)

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