p_prince ブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS 45年ぶり、生徒指導書を作成

<<   作成日時 : 2010/04/03 17:23   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 3 / コメント 0

 文部科学省は2日、児童生徒への指導方法をまとめた教師向けの手引書「生徒指導提要」を作成したと発表した。

 インターネットや携帯電話など「現代っ子」が抱える問題への対処法や、発達障害の子供への指導法などを盛り込んだのが特徴で、国が手引書を作るのは45年ぶり。今年夏頃をメドにすべての国公私立の小中高校などに配布する。
 新提要は計247ページ。生徒指導に関する基本的考え方のほか、ネットいじめや薬物乱用などに関する項目を新設。また、教育現場で「努力不足」や「わがまま」と誤解されかねない学習障害(LD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)に関する項目も新たに加えた。同省は「教育現場で生徒の指導法を議論するきっかけになれば」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100403-OYT8T00174.htm
(2010年4月3日 読売新聞)

-------------------------------------------------------

 新しい『生活指導の手引き』が作成されたそうだ。
 ネット社会や子供をとりまく新たな問題を背景に、ようやく手引書がまとまったようだ。
 昭和56年の改訂以来、29年間も見直されずにきたことの是非は論じるまでもないが、文科省の「教育現場で生徒の指導法を議論するきっかけになれば」という認識は、その程度でよいのだろうか。
 往々にして、この種の手引書は学校に一冊、配布されたあとは書棚の中に眠ってしまう。仮にすぐれた内容が書かれていたとしても、多くの教員の目に触れることがない。
 文部科学省のスタンスは、単に参考程度にしてくださいと言っているのに等しいものだ。
 生活指導(生徒指導)は、マニュアル通りに行かないことも多く、指導書の内容が必ずしもすぐに現場で役立つわけではない。
 学術的・抽象的な表現は教師の理解をはばみ、誤解を生んだり間違った指針を与えかねない。
 また指導書を作る側の人間の多くが、現場の教師ではなく研究者であることが多い。理論的には整っているように見えても、現実的でない・実践的でない(現場を知らない・役に立たない)と受け取られかねないのである。
 多くの人間で執筆することから、内容の整合性に問題(矛盾のある記述)がある場合もでてくる。
 十分な時間をかけて内容を吟味したとは言えないだろう。
 そうした危惧が、自信を持って実践してくれと言えない背景にあるように思う。
 
 教育の方法は、試行錯誤による面が多く、系統だった理論基盤を築くことが難しい。
 同じような指導を行っても、集団や個人・教師の資質などで、まったく異なる結果を生むことがある。
 教育研究の多くは、あくまでもその実践例・ある方法の結果を示すに過ぎず、こうすればこうなるという法則化やパターン化ができずにいる。
 ましてや生活指導ということになると、同じようなケースでも、環境(地域や家庭・学校・教師・友人など)や成育歴・時代背景といった複雑なファクターが絡み合い、一つの方法が必ずしもよい結果を生むとは限らないのである。
 ある子供にはよい結果となったことが、別の子供にはマイナスに働くことも十分あり得るわけだ。

 しかしながら、何の指針もないのと手がかりがあるのとでは違う。
 すでに各自治体の教育委員会や各学校などで、独自の取り組み事例をまとめたり指針づくりも行われてきたはずだ。一般の出版物(ネット版を含む)にも読むべきものは多い。
 それらが今回の指導書にどれだけ活かされているかが気になる。
 旧文部省発行の生徒指導の手引き(改訂版)昭和56年初版は、古さは否めないものの、なかなかよく書かれた手引きである。
 文科省が問題に重い腰を上げて取り組み、一つの指針が出てきたのであるから、今回の『生徒指導提要』をまずは一読しなくてはならないだろう。

生徒指導の手引 改訂版

↓追記
生徒指導提要について 文部科学省 平成22年4月2日
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/04/1294538.htm


決め方TV(テレビ朝日)「クラス替え」
http://p-prince.at.webry.info/201503/article_1.html
ジョブチューン学校の先生SP!(TBSテレビ)
http://p-prince.at.webry.info/201601/article_1.html
NHK(Eテレ)「いじめをノックアウト」
http://p-prince.at.webry.info/201609/article_1.html

 出演・原稿執筆・講演等のご依頼・お問い合わせは こちら までお願いします。
 部活動の問題 学校施設の安全管理 についても追加更新しているので良かったらご覧下さい。(2016.09.24追記)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(3件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
ゼロ・トレランス方式 (生徒指導)
 先日、『生徒指導提要』(新しい生活指導の手引き書)について書いた。 ...続きを見る
p_prince ブログ
2010/04/15 14:31
第7回安田塾 「公立学校の実態−中学教師から美術商へ−」
 去る10月30日、第7回安田塾が開催されました。今回の講師は私が務めさせていただきました。安田先生のお話につづき、ビデオや写真を多用し、美術に関わる現在の仕事と公立中学校の実務と課題について、講演させていただきました。時間の都合もあり、レジュメ特に後半の内容は割愛させていただきました。 (今回お話できなかった部分を含め、最後にブログ記事へのリンクを纏めました。よろしかったらご覧下さい。) ...続きを見る
p_prince ブログ
2010/11/04 12:37
NHK(Eテレ)「いじめをノックアウト」
NHK(Eテレ)「いじめをノックアウト」番組ディレクターの成松弘明氏から取材の申込みがあった。  出演・原稿執筆・講演等のご依頼・お問い合わせは こちら までお願いします。  部活動の問題 や 学校施設の安全管理 についても追加更新しているので良かったらご覧下さい。(2016.09.24追記) ...続きを見る
p_prince ブログ
2016/09/24 21:12

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
45年ぶり、生徒指導書を作成 p_prince ブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる