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<<   作成日時 : 2007/04/05 17:29   >>

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<星の王子さま>挿絵の原画1枚、山梨県で見つかる
(毎日新聞 - 04月04日 19:31)

日本で発見された「星の王子さま」のカラー原画(左)の横で初版本を手にする原作者サンテグジュペリの甥(おい)のフランソワ・ダゲーさん=東京都千代田区の日本記者クラブで4日午後3時15分、兵藤公治撮影


 「聖書」「資本論」に次ぐ世界的ベストセラーといわれるサンテグジュペリ作「星の王子さま」の挿絵の原画1枚が、山梨県北杜市のえほんミュージアム清里で見つかった。サンテグジュペリ自身が描いた大小47点の挿絵のうち約5枚の原画が確認されているが、日本での発見は初めて。

 見つかった原画は、王子が4カ所目に訪れる星に住む「実業屋」のコマ。A4程度の紙に水彩絵の具で描かれている。同ミュージアムを運営する渋谷稔さんが、94年に開かれた東京の古書市で、米国の希少本専門書店から購入し保管していた。

 25日から東京・松屋銀座で開かれる「星の王子さま展」(5月7日まで)の準備の中で所在が判明。同展の企画を担当するサンテグジュペリ研究者、中村祐之さんが確認した。他の原画と同じ位置に染みがあり、初版本(43年)の挿絵と同一サイズのトリミングの指示が書かれていることなどから、初版本の原画である可能性が高いという。

 来日したサンテグジュペリのおい、フランソワ・ダゲーさんは「原画と対面できてうれしい」と話した。見つかった原画は同展で一般公開される。【手塚さや香】

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 昨日の朝日新聞の記事に続いて、毎日でも原画発見のニュースが記事になったようです。

 サンテグジュペリの原画は、長い間(昨年まで)所在不明とされてきました。ところが、2006年4月末にフランスの週刊誌レクスプレス誌が、コンスエロの遺産相続人フルクトゥウォーソ氏のインタビューを掲載し、原画発見のニュースとなりました。このニュースは世界的な発見だったのですが、日本ではあまり話題になりませんでした。読売新聞が5月16日付けの新聞で取りあげた程度です。その後、2006年6月20日から2006年11月30日までフランス・カン記念館において挿絵原画2点が公開されました。こちらは共同通信で配信され、NHKなどでも取りあげられました。

 フルクトゥウォーソ氏が挿絵原画を所有していたことを明かして以来、現在までに6点が確認されたことになります。氏はこの事実を長い間秘密にしてきたのですが、経済上の理由により数点を売却したことも告白しています。報道発表以前にも、海外の書店などで、サンテグジュペリの原画として広告され実際に売却されました。(真贋の議論もありましたし、その時点では挿絵の原画そのものかどうかは不明でした。初版本の挿絵とは色合いや細部が異なったこともあり、サンテグジュペリの残したデッサン等の一部ではないかと考える向きも多かったと思います。今回確認された6点以外にもそうした挿絵が存在することになります。)
 貴重な挿絵原画が切り売りされてきたことは残念なことです。公開された原画(3点は現在書籍に掲載されています。)を見比べる限り、初版本の挿絵とは一見色合いなどが異なります。当初は挿絵原画そのものとは気づかなかったか、そのままでは書籍の挿絵としては使用できないと判断されたのではないでしょうか。(書籍の挿絵とそっくりな原画であったなら、切り売りなどしないで、出版社などに売却を働きかけたでしょう。)今回の原画は13年も前に売却されていたわけですが、フルクトゥウォーソ氏相続の本物だとすると、原画の切り売りはかなり以前より行われてきたことになります。
 1943年に出版されたレイナル・ヒッチコック社の初版本の挿絵原版は、サンテグジュペリの水彩原画をトレース(図の上に薄い紙を置き、その紙に透かして写すこと)・彩色され製版されたものと考えられます。(すべての挿絵を確認したわけではないので、正確なところは分かりませんが、初版本の挿絵と、原画の描線はほぼ一致します。色の違いは経年変化による変色も含まれるのだと思います。)
 今回の実業屋の原画をテレビや写真で見る限り、かなり書籍の原版に近いように見えます。しかし同じ紙だからとか、ページ数が記載されていた程度では原画だとは判断できません。毎日新聞の記事による「染み」が一致するという点が決め手だと思います。出版社から原画が返却された後に、まとめていた原画の束に何らかのアクシデントで染みが付いたということでしょう。
 おそらくサンテグジュペリ自身も、デッサンをトレースして原画を描いていたのではないかと思います。オニオンスキン紙という薄い紙を愛用したのも、そうした理由からではないでしょうか。サンテクジュペリ自身は自分の原画そのものが写真製版で挿絵になると考えていたが、出版社が気を利かせてトレースした挿絵原版を作成したとも考えられますが、今となってはことの顛末は迷宮のかなたといったところです……。

 サンテクジュペリの甥のダゲー氏(サンテグジュペリには子供がなかったこともあり、遺産の一部は妹のガブリエルに、妻コンスエロの死後は秘書であったフルクトゥウォーソ氏に相続されました。)が記者会見されていましたが、フルクトゥウォーソ氏に聞くのが早いと思います。(両者の確執は今も続いているのでしょうか。フランスガリマール社の仲立ちで雪解けが近いと報道されていましたが……。)

http://www5e.biglobe.ne.jp/~p_prince/le_petit_prince_club_prive/question.html#genga

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