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<<   作成日時 : 2006/11/03 23:39   >>

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最近はとんと見かけなくなった、チーン・チーンと時刻の数だけベルを鳴らす、時計を知っているだろうか。
ここ数日、アンティークの時計の修理に明け暮れている。
そんなのは時計屋に任せればいいとお思いだろうが、
このアンティークな美しい機械には、好奇心を掻き立てるものがある。

マントルクロックという美しいブロンズで装飾された立派な置時計である。
オークションのカタログに可動と記載されていたので買ったものだ。
ゼンマイを巻くとカチカチと動きだした。動いた動いた……
一安心して時刻を合わせる。しばらくしてふと時計の時刻を見ると、
さっき9時に合わせたばかりなのに、もう10時を過ぎてる?
歳を取ると時間が早く進むって言うけど……。
まだまだ若いつもりでいたんだが……。
そんな物思いにふける暇もなく、目は部屋にある他の時計に向けられていた。
まだ9時過ぎじゃないか、ということは……
……なんだこれは……
秒針がないので初めは気づかなかったが、
針の動きが異様に早い。時間が数倍の早さで進んでいくのある。
こんなに早く時間が進んじゃ困る。(長生きできなくなるから……ではなく、時計として使い物にならないからである。)
原因はすぐに分かった。
スピード調節する振り子がないので、振り子に接する部品がカチカチと小刻みに動いて、数倍の早さで時を刻んでいくのだ。
(これじゃあ使えないよ……。オークション会社もいい加減なモンだ。)

普通なら、時計屋に持ち込むところなのだが、
再び梱包して持ち運ばねばならず、どこの時計屋に持っていったらよいのかもすぐには思い浮かばない。
それと好奇心から、何とかすぐに動かしてみたくなった。(一応時計として機能するように)
なーに振り子になるものをくっつければいいんだろ?

単純に糸に重りをつけてぶら下げればいい……と思ったのだ。
(理論的には振り子の長さを調節して、必要な振動数にしてやればよいだけなのだ。)
のちにこの考えは実にあさはかであったことが証明される。

まず、どういう形の振り子がついていたのか皆目見当がつかない。
ネットで検索したりして、何となく想像できたが、それをつくるのは不可能である。
というよりも、もっと単純に、とにかく動かしてみようという
発想ではじめたものなので、かたちは二の次だ。
機能重視でいくことにした。

振り子時計というのは、ご存じのように振り子の一定周期振動に基づいてつくられている。
簡単にいうと、五円玉を糸で吊して左右に振ったときに、
大きくゆらそうが、小さくゆらそうが、糸の長さが一定ならば、一往復にかかる時間はいつも一定になることを利用している。(真似してこの実験をして、自己催眠にかかってしまっても、当方は関知しない。)
例えば1分間に60回振動する振り子があったとすると、この振り子の1往復はちょうど1秒ということになる。
これは振り子が揺れている限り、決まった値なのである。
空気や機械部品などの抵抗が0ならば、揺れる振り子はいつまでも動き続ける。現実には抵抗は0ではないので、そのわずかな抵抗分の動力をゼンマイで補填しているのだ。
(ブランコを揺らすときに初めは力がいるけれど、揺れ始めると慣性で動くので、あまり力がいらないというのに似ている。)
振動数を大きくしたいならば、振り子を短くするし、逆の場合は振り子を長くすればよい。(メトロノームもこの原理を利用している)
この振り子に連動して歯車を回せば、正確に時計の針を動かすことが出来る。
物理の公式など持ち出すまでもない。

追記 時計の内部構造 時計のしくみ/機械式時計からクオーツまで
http://homepage1.nifty.com/ito/tech/mecha.html

はじめの発想の通り、糸に重りをつるして部品につなげてみた。
実に単純なやり方なのだが、案外いけそうだ。
初めにどの位の振動数(周期)にすればよいかを検討つけて、
ストップウォッチではかりながら、試行錯誤(長さの調節と適度な重さの調整)して重りを取り付けてみた。
この状態で数時間動かしてみたが、なかなかいい具合だ。時刻も結構正確に刻んでくれる。

しかし人間、欲が出てくるもの。
さらに精度をあげてみようと考えた。

そこで、必要になってくるのが微調整の機能である。
地球の重力は地域によって微妙に異なっている。
そのうえ振り子の材質にもよるが、長さも微妙に変化するので、必ず調整機能が必要なのだ。

ここにその機能を説明しても良いのだが、
話がマニアックになるので割愛する。
様々な障害があったことは言うまでもない。

ゼンマイを巻く手間を惜しまず、この調整をきちんとしてやりさえすれば、
振り子時計は思いのほか精確に時を刻んでくれる。
(現在まだ試行確認中だが、日差数秒以内を目指している。下手なクオーツより精確だ。)

アンティーク時計(振り子式の置き時計)が息を吹き返し、
時を刻むのを眺めるのは楽しい。

時間とともに、チーン・チーンと澄んだ音色がまた、
心地よい。

クォーツ全盛の時代に、古い物の暖かみを感じる思いである。

いつまで正確に時を刻んでくれるかは疑問だが、
調整された振り子時計は、思いのほか高精度で
ベルを鳴らしてくれる。

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